白線文庫

白線文庫より、新入荷のごあんない

お知らせ 白線文庫

 

s_DSC_1460

 

『アナスタシア』シリーズの最新刊が入荷しました。
お客さまの中でもファンの多いシリーズ、待たれていた方も多いのではないかと思います。
私も読むのが楽しみです。

—-

「1995年、鈴の音が響きわたるシベリア杉、
リンギング・シダーの謎を追う実業家ウラジーミル・メグレは、
オビ川のほとりで孤高の美女アナスタシアに出会い、
タイガの森の奥深くで不可思議な3日間を過ごす。
たぐいまれな美貌と叡智と超能力を備えた
アナスタシアが語る、人間と自然、宇宙、
そして神についての真実とは……?」

 

ファンタジーのような不思議な物語なのですが、
ロシアで出版されベストセラーになり、
今では世界20カ国で翻訳されています。
それほどに、人の心を惹き付ける力を持つ本なのでしょう。
私自身も2巻目を読み終わった時に、
これはもしかすると、これまで読んだ中で
一番心を揺さぶられた本かもしれないと感じました。
そう思うといてもたってもいられず、
お店に置いていろんな方に紹介したくなったのです。

すべての方におすすめしたいのですが、
特に、農に従事されている方、家庭菜園をお持ちの方、
庭で植物を丹精こめて育てておられる方、
あるいは、小さな子どもを育てている(これから育てる)方には、
実感を持って読んでいただくことができるのかもしれません。

幸せとはなにか、どうすれば幸せになれるのか、
そういうことを日々考えているという方にも
この本はきっととてもいい本だと思います。
答えはそれぞれその人自身の中にしかないものだけれど、
それに近づくためのヒントのようなものは
たくさん詰まっています。
アナスタシアという、本当の意味で満ち足りて幸せな
ひとりの女性の物語を通して、
きっとそれを感じることができるはず。

—-

 

原書のロシア語では10巻まで発表されているとのこと、

今回は6巻が日本で翻訳され発売されたところです。

この巻が気になるのだけど途中から読んでもいいものでしょうか、と

たまに聞かれるのですが、知識や情報を取り入れる類いの本ではなく物語ですので、

個人的には最初から読んでいただくのがおすすめです。

すでに何巻も発表されているシリーズものは読み始めるのにちょっとした覚悟がいりますね。

私は2巻が衝撃的でとても好きでしたが、1巻だけ読んでもとてもよかったという話もよく聞きます。

気になったらまず1巻を読んでみて、しぜんと次が読みたくなれば続きを、

というのもいいかもしれません。

本は人と同じで相性があります。

でも、もし気になるのなら一歩踏み出してみるのも。

春は新しいことを始めたくなる季節ですね。

見本はカフェでお読みいただくこともできます。

ぜひお手に取ってご覧ください。

 

 

 

ロベール・クートラスのカルト

お知らせ 白線文庫

白線文庫でも大小の作品集の取扱いのある、ロベール・クートラス。

ご縁あってクートラスのカルトを店内に飾らせていただいています。

私たちがクートラスの絵を実際に見たのは2012年のフランスのシャルトルでの展覧会でした。

その日は日曜日。シャルトルの大聖堂ではミサがおこなわれていて、

一歩踏み入れると高い高い天井とステンドグラスからもれる日の光、

そして聖歌隊の壮大な賛美歌に体全体が包まれたような不思議な感覚。

異国の田舎町の、大聖堂のすぐ横の美術館で見たクートラスは今でも忘れられません。

それから数年。まさか自分たちがここでこうしてお店を開いていることも、

お店でクートラスをかざらせてもらうことができるなんてことも、

その時には夢にも思いませんでした。

 

そしてこの度、ありがたいことにさらに数点のカルトをお貸しいただけることになりました。

3/3(金)より4月の初旬まで、店内にてひっそり展示をさせていただきます。

作品集の販売はいたしますが、作品は個人の蒐集品ですので販売などはいたしません。

※閲覧の際はカフェのご利用をお願いいたします。

 

栃木の黒磯で白線文庫を開けていた頃、お客さんとの会話の中で

今でも印象に残っている話があります。

詩人についての話でした。

世の中には詩集を読む人と読まない人、二種類の人間がいるのだけども、

詩集を読むのは詩人だけなんですよ、というようなことをおっしゃっていたと思います。

“詩を読むのは詩人だけ”ということは、詩を読む人は、

詩を書いてはいなくても潜在的には詩人と呼んでいいいのかな、などと

あれやこれや考えていて、ふと、

詩人というのはただ詩を書く人だから詩人というのではなくて、

その人の在り方のことなのだな、と、思った記憶があります。

その時の話は、詩集というのはあまり売れないものだという話だったような気もしますが、

その頃私がちょうどクートラスについて考えていたことと重なり、

詩人の話がクートラスとむすびつき、心の中に染みついています。

 

クートラスのカルトの作品集『僕の夜』に、クートラスの友人の画家ヤンケルが

生前のクートラスにむけた、こんなことばが引用されています。

「クートラスはロマネスク時代の存在なんだよ。

彼は12世紀に生きればよかった。

今の時代はこうした孤独な夢想家、天才的な職人そして心底からの詩人なんか見向きもしない。

われわれの時代は、詩人たちを必要としていない。」

 

ここでいうわれわれの時代というのは、20世紀のことでしょう。

さて、今は。

 

じわじわとですが、クートラスの絵をいいなぁと感じる人が増えてきている気がしています。

知人にもクートラスを所有している方がいますし、

不思議なご縁ですがこうしてハクセンでもかざらせてもらっています。

クートラスが今の時代に生きていたとしたら。

「捨てたものじゃないな。」とか言ってくれるのかなぁ、なんて勝手に考えてみたりしています。

 

kaori

『ハクセン』という名まえ

コラム 白線文庫

『ハクセン』という名の由来を、白線文庫のころからよく聞かれていました。

その度に、敬愛していた祖父の会社の名前を引き継いで、という話をしていたのですが、

実は『白線』の名には私の考えた意味ものせています。

 

「余白」の「白」と、「優美な線」の「線」。

どちらも、白線文庫を準備している頃に読んだ本の中で見つけたものです。

 

「余白」については、武満徹さんの本の中から。

“想像力を刺激する、行間や余白”

「白」が「余白」であるということは、はじめから決まっていました。

そして本の中で見つけた文章で「想像力」とつながったときに、

「そうそう!」と膝をうち、しみじみと深く共感したのでした。

ハクセンでは、何をするにも余白の部分をとても大事にしています。

日本古来の侘び寂びの美意識ともつながる、想像の余白。

 

「優美な線」は、串田孫一さんの本のカバーのそでのところに書いてあった、

“優美な線を描くように生きて行きたまえ”

この言葉を一目見て、これだ、と思ったのが今でも鮮やかに思い出されます。

優美な線を描くように生きる、簡単に言えば、

のびのびと生きる、ということなのかなと今では思っています。

自分の内からわき上がる、心から望んだことをして

周りの人たちとそのよろこびを共有し、

のびのびと生きている様子はきっととても美しいものです。

それが優美な線。

 

本は人の想像力を引き出し、誰もがのびのびと生きるための助けをしてくれる。

経験から、そう実感しています。

そして、『白線文庫』から『HAKUSEN』になり仲間が増えた今も、

同じ想いでいつもお店を磨いています。

 

kaori

 

 

s_DSC_1387

 

 

 

新入荷のごあんない

白線文庫

s_dsc_1161

エムエムブックスより、『わたしの手帖 2017』、『秋山佳胤のいいかげん人生術』、『まぁまぁマガジン』が届いています。

手帖がうまく使えない、と公言しておりましたが思い立って今年は私も使ってみることにしました!スケジュールを書き込むのは相変わらず苦手ですが、読み物としてもとてもおもしろい手帖です。持った感じやサイズ感もいい。12月はじまりの手帖なのですぐに使い始められますね。

『秋山佳胤のいいかげん人生術』、読んでみてとてもおもしろかったので入荷しました。さすがエムエムブックスの本、これだけの奇抜な(いい意味です!)内容をわかりやすい言葉でとても読みやすく書いてあります。簡単な言葉でするすると読めるようになっていますが、内容は濃く深いので、読む人次第でさまざまな吸収の仕方ができそうな、変幻自在な本という印象です。これは何度も読み返してみたいです。

そして大きくリニューアルした『まぁまぁマガジン』!もう、タイトルがすでにすばらしい…。二年半の時を経て、詩とインタビューの雑誌になって帰ってきました。ずしっと重たく分厚くなって、読み応え十分(288ページ|ポストカード2枚付き)。なぜ大幅リニューアルなのか。「わたし自身がいちばん興味をもっていることを、思いっきりやってみようという思いからです。『服部みれいが、今、ZINEをつくったら?』という試みです」とのこと。言葉の通り、みれいさんがぎゅっと凝縮されているような、そんな雑誌になっています。ぱらぱらっとめくってみて、「歯のほんとうのはなしと細菌と共存するブラッシング法」というのがとても気になりました。最終的な目標が、「健康に死ぬこと」。なんてシンプル。みながこぞって健康を求める理由の根っこの部分はここなはず。いろんな知恵とであえる『まぁまぁマガジン』。詩も、インタビューも、読み進めていくのが楽しみです。待ってましたよ、おかえりなさい。

new post »