白線文庫より、新入荷のご案内です。

お知らせ 白線文庫

 

中川正子写真集『ダレオド』

昨年の夏にOZ magazine の取材で、ハクセンへおいでくださった、

写真家の中川正子さんの写真集『ダレオド』が入荷しました。

 

黒磯の白線文庫のころから、murmur magazineに出て来られる正子さんとして

知っていて、震災後ご家族で岡山に移住された正子さんに

鳥取に帰ったらいつかお会いできる機会が出来たりするのかなぁ、と

ぼんやり思い浮かべていたのですが、本当にお会いできるなんて!

岡山から鳥取、距離は遠くはないのですが交通の便が悪いので

近いようで遠い。タイトなタイトなスケジュールでの取材で、

お話ばかり花が咲いてしまって、写真、大丈夫ですか、正子さん!

という感じもありつつ。

すごく楽しい時間を過ごさせてもらいました。

 

印象に残っている話がいくつもあるのですが、ここでひとつだけご紹介を。

仕事柄、移動が多くて電車に乗ることが多いのだけど、いつもその車両で、

一番の装いの素敵な人を見つけて、その人の横にピッタリつけるの、と。

近すぎてちょっと気持ち悪いかなってくらいね!と明るく話してくれる正子さんが、

とってもかわいくて、もう笑っちゃうくらい自分の欲求に素直な人

なんだなぁって思ったのを思い出します。

人生が冒険で、日常でワクワクを探し続けている子どものこころ、みたいな。

でもそれって、プロとして“人を撮る”ということにすべてつながっていくこと。

一瞬一瞬を本当に大切にしていて、自分の“好き”を常に追求している。

人の本質を見抜く力、のようなものを日々磨いているんだなぁ

すばらしいことだなぁと思ったのでした。

自分の仕事への誠実さというのでしょうか、正子さんのその精神が大好きです。

『ダレオド』のあとがきを読んで気がつきました。

正子さんはきっと、この日もこの短い時間でこの場所から

見えざる光を掬いとってくれていたのではないかな、と。

 

いつも美しくありたい、きらきらしたひかりを見ていたい、

正子さんのあつめるひかりは、生命のきらめき、なのではないかな。

同じ、子どもを育てる母親として、正子さんの平和への願いに強く強く共感します。

子どもたちが周りからあたたかい目で見守ってもらえる場所、

安全で守られた場所にいつもいられるように。

少しずつでもそういう社会に近づけていくこと。

小さな場所から始めて、じょじょに広げていく。

それが正子さんの目指す世界平和なんじゃないかな、と感じました。

 

消費というのは一つの投票である、これは気の合う友人たちと

いつも話し合っていた大切な生き方の指針のひとつです。

簡単なことでいいんです。

自分が好きだなって思える人のお店で買い物をする、

好きだなって思える人の作っているものをその手から買う。

高いから安いからで選ぶのではなく、その時の自分の身の丈にあった

でもほんの少し背伸びをするくらいの質の良いものを身につける。

家族や友人と本当に心の底から心地のよい関係を作っていく。

無理せず、楽しみながら。

 

世の中全体の意識を少しずつ変えていく。

一人一人が自分で考えて自分で決めて、行動に移す。

その都度その都度、自分の意志でより良いことやものを

選び取っていく力を身につけること。

 

私は正子さんの生き生きとしたひかりを、そしてそれを支えてくれている

すばらしい家族を応援したい。

雑誌の取材後、正子さんのインスタを楽しみに見ている、

と教えてくださったお客さんがたくさんいらっしゃいました。

どうかぜひ、もう一歩踏み込んで

正子さんのひかりを本という美しい形にした『ダレオド』も、

お手に取ってご覧頂けるとうれしいです。

そしてどうぞ、一票投じていただければ、なおうれしいです。

 

kaori

 

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